殺害の日本人男性 “トラブルなし”で背景を捜査
2015年10月8日 5時15分
今月3日、バングラデシュで日本人の男性が銃で撃たれて死亡した事件で、男性はトラブルを抱えていた可能性が低く、警察は事件の背景について捜査を急いでいます。
バングラデシュ北部のロングプールで今月3日、現地で農業関係のプロジェクトに関わっていた岩手県出身の星邦男さん(66)が銃で撃たれて死亡しました。
地元の警察などによりますと、星さんを銃撃したのは覆面をした2人の男で、至近距離から銃撃したあと、近くにいたもう1人の男とオートバイで走り去っていて、計画的な犯行とみられています。
一方、農業プロジェクトの関係者の親戚の男性によりますと、星さんは地元で住民に知られ、仕事や生活でトラブルなどを抱えている様子はなかったということで、「優しい人で、
テロでもないかぎり殺される理由はありません」と話していました。
また、地元では複数の住民が星さんがモスクを訪れて礼拝をする姿を目撃していて、地元の生活に溶け込んでいたと証言しています。
警察は、星さんがなぜ狙われたのか、犯行の目的や背景について捜査を急ぐとともに、銃撃した男たちの行方を追っています。
今回の事件では、過激派組織IS=イスラミックステートの支部を名乗る組織が、犯行を認める声明を出していますが、バングラデシュ政府は国内でISの存在は確認されていないとしています。
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