10月1日 15時05分
防衛省では、1日から、いわゆる制服組の自衛官が、背広組の文官と法律上対等の立場で防衛大臣を補佐することになり、部隊の運用は自衛官が中心の統合幕僚監部に一元化され、文官が中心の防衛省運用企画局は廃止されました。
防衛省設置法の改正に伴って、防衛省では1日から、自衛隊トップの統合幕僚長などいわゆる制服組の自衛官が、防衛省の官房長や局長ら背広組の文官と法律上対等の立場で防衛大臣を補佐することになりました。
さらに、陸海空の自衛隊の統合運用を強化するため、部隊の運用は自衛官が中心の統合幕僚監部に一元化され、文官が中心の防衛省運用企画局は廃止されました。
防衛省では、戦前、軍部による政治への影響力が強まったことへの反省から、シビリアンコントロールが極めて厳格に適用され、背広組の文官が自衛隊組織の細部に至るまで介入することが、文民統制=シビリアンコントロールの中心的要素とされてきたとも指摘されていました。
こうした流れに対し、今回の組織改正は、文官による政策的見地からの補佐と自衛官による軍事的見地からの補佐が、車の両輪としてバランス良く行われることをより明確にするのが目的だとされており、自衛隊発足から60年余りにわたって続いてきた文官と自衛官の位置づけが変わることになります。
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